発熱
発熱の多くは、かぜや胃腸炎などのウイルス感染症によるものです。
そのほか、尿路感染症や中耳炎などの細菌感染症、予防接種後の反応、熱中症などでも発熱することがあります。

<ご家庭での対応>
- 環境
- お子さんの様子に合わせて過ごしやすい環境を整えましょう。寒がる場合は少し暖かめに、暑そうな場合は涼しめに調整してください。
発熱していても元気があり、水分がとれていれば入浴は可能です。
- 解熱剤
- 発熱は体が病原体と戦うための自然な反応です。無理に熱を下げる必要はありません。発熱そのものが脳に障害を起こすことは通常ありません。
一方で、熱のために元気がなくぐったりしている、眠れない、つらそうな場合には解熱剤を使用してかまいません。
解熱剤は病気そのものを治す薬ではありません。熱が十分に下がらないことや、薬の効果が切れると再び熱が上がることがありますが、つらさを和らげる効果があります。使用する場合は6時間以上あけて使用してください。
こんなときは早めの受診を
・生後3か月未満の発熱
・発熱が5日以上続く
・顔色が悪い
・呼吸が苦しそう
・水分が十分にとれない
長引く発熱(5日以上)
発熱の多くはウイルス感染症によるもので、通常は3〜4日以内に解熱します。
5日以上発熱が続く場合は、尿路感染症、川崎病、中耳炎など特別な治療が必要な病気の可能性があります。ウイルス感染症でも長引くことはありますが、適切な診断が重要です。
繰り返す発熱
繰り返す発熱の多くはウイルス感染症によるものです。特に保育園入園後はさまざまな感染症にかかるため、発熱や鼻水を繰り返すことは珍しくありません。
ごくまれに免疫に関わる病気や周期性発熱症候群などが隠れている場合もあります。
鼻水・咳
鼻水や咳は、体の中に入った病原体や異物を外へ出そうとする防御反応です。そのため無理に止める必要はありません。
ただし、咳で眠れない、咳き込み嘔吐がある、日常生活に支障がある場合は治療を行います。
特に鼻水が多いと、横になった時にのどへ流れ込み、夜間の咳が強くなることがあります。
<ご家庭での対応>
- 鼻水吸引
- 鼻水のために哺乳しにくい、眠りにくい場合は、市販の鼻水吸引器の使用が有効です。哺乳前や就寝前に行うと効果的です。
- 湿度管理
- 乾燥を避け、過ごしやすい湿度を保ちましょう。
こんなときは早めの受診を
・呼吸が苦しそう
・ゼイゼイしている(肩呼吸、陥没呼吸)
・咳が強く眠れない
・哺乳量が著しく減っている
・咳が3週間以上続く
長引く鼻水・咳
かぜによる症状が長引くことはよくあります。
また、RSウイルス感染症、ヒトメタニューモウイルス感染症、百日咳、マイコプラズマ感染症などでは咳が長引きやすい傾向があります。
腹痛
小児の腹痛で多い原因は感染性胃腸炎と便秘症です。
一方で、虫垂炎や腸重積症など緊急性の高い病気が隠れている場合もあります。
<ご家庭での対応>
- 浣腸
- 便秘傾向があり数日排便がない場合は、市販の浣腸が有効なことがあります。
こんなときは早めの受診を
・嘔吐を繰り返す
・血便がある
・強い腹痛が続く
・顔色が悪い
嘔吐
感染性胃腸炎によるものが最も多いですが、そのほかの感染症でもみられます。
発熱や下痢、腹痛などの症状とあわせて原因を考えます。
<ご家庭での対応>
- 水分補給
- 吐いた直後は30分〜1時間ほど様子をみて、その後少量ずつ経口補水液や母乳(ミルク)を与えます。
経口補水液や糖分を含む飲み物が望ましく、水やお茶だけでは十分なエネルギー補給ができません。
3〜4時間吐かなければ徐々に自由に飲ませてかまいません。
こんなときは早めの受診を
・水分が十分にとれない
・口の中が乾いている
・尿が12時間以上出ていない
・元気がなくぐったりしている
・激しい腹痛
・血便
下痢
感染性胃腸炎によるものがほとんどです。多くは1週間程度で改善します。
2週間以上続く場合は、一時的な乳糖不耐症になっていることがあります。
<ご家庭での対応>
- 水分補給
- 脱水を防ぐため、経口補水液や母乳(ミルク)をこまめに与えましょう。
- 食事
- 無理な食事制限は不要ですが、症状が強い時はおかゆやうどんなど消化の良いものを中心にしましょう。
- おむつかぶれ対策
- 下痢便によって皮膚が荒れやすくなります。下痢のたびにぬるま湯で優しく洗い流しましょう。
こんなときは早めの受診を
・水分が十分にとれない
・尿が12時間以上出ていない
・元気がなくぐったりしている
・激しい腹痛
・血便
・おむつかぶれがひどい
