水いぼ(伝染性軟属腫)について~軟膏治療もあります~
『水いぼ』は、伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に感染することで発症します。直径数mm程度のドーム状のブツブツで、中央が少しくぼんでいるのも特徴です。アトピー性皮膚炎等で皮膚があれているところにウイルスは侵入しやすいですが、皮膚炎がなくても発症することがあります。
治療としては、6か月から数年かけて自然に治っていくといわれており、通常のスキンケアで皮膚をいい状態に保つことをこころがけるのが基本となりますが、長期間かかる場合が多く、どんどん広がっていく場合があります。
広がっていくのを早めに防ぐ方法としては、少ないうちに鉗子でつまんで切除する方法があります。事前に痛み止めのテープを張ってから実施しますが、軽度の出血はしますし、少しの痛みは伴うことがあり、水いぼの数が多かったり、顔にもあったりする場合は選択しにくい方法となります。もう一つの方法として、M-BFクリーム(抗菌作用のある「銀」を主成分に、高い保湿効果のある「サクラン」を配合した保湿クリーム)という軟膏を塗る方法があります。数か月はかかりますが、60~80%の人に効果を認めたとの報告があります。
【M-BFクリーム】は処方薬ではなく、医療機関でのみ販売可能な製品になり、当院で購入可能です(1本税込2200円)。水いぼでお悩みの方は一般診察で予約受診の上ご相談ください。